2023年グロースセミナー活動報告NO.1
『イントラ編』

今回の活動報告はグロースセミナーのスタッフのインストラクター通称イントラの活動報告です。イントラはチームを担当し子ども達のチームの中にがっつりと入る役割をしています。

活動報告を読む前に

グロースという場の素晴らしさを語るとすれば、そこには大人も子どもも一人一人が必ず自分で考えて行動していると言う点です。
そして、子どもの頃からグロースに参加し大人になってからはスタッフとしてグロースを支え、そのあり方を継承している所にあります。

その世界を想像しながら読んでみてください。 あなたなら、どう行動するでしょうか。子ども達にどんな問いをどんな気持ちどんな考えを届けるのでしょうか。

一人の行動が、必ず何かしらチームに影響を及ぼしている。その一員であると自分が感じている。それがひしひしと伝わる活動報告です。



 

インストラクター小林美月さんからの活動報告

今回のグロースでは本気で関わる場面がたくさんありました。一つエピソードを紹介します。

私は全員小学生の4人チームのイントラになりました。そして子どものリーダー以外の3人は全員初参加でした。
2日目の朝、山登りをやるのかどうかチームで話し合いました。
経験者であるリーダーが率先して、山登りの大変さ、危険なことなどをチームに伝えてくれていました。1人の子が「熊が出るかもしれないから怖いからやりたくない」と言い出しました。するとチームのみんなは「チームみんなで楽しく登りたいから声を出しながら登ったら熊が来ないからそうしようよ」と自分の気持ちを伝えました。その気持ちを聞いたその子は登ることを決め、チーム全員で山登りをする事に決めました。

山は道が狭いため一列になって登り、その子は4番目に登る事になりました。
風が吹くと木々が揺れてザワザワと音が鳴ります。
その子はその音に恐怖を感じ、「怖いよちょっとまって」と言いながら登っていました。ですが声が小さくチームみんなにその声は届かず、しばらく登っていました。
するとその子が「なんでみんな私の話を聞いてくれないんだよ!!ひどいよ!!」と足を止めて泣き始めました。
前を歩いてチームのみんなは今、どういう状況なのかわかっていない様子です。私が泣いている理由をチームに伝えました。すると「急に言われても何に怒ってるかわかんないよ」とチームが本気で言い返してきました。しばらくの間はお互いが言いたいことを言い続けるだけ。

「お互いに言いたい事を言ってみんながバラバラの気持ちで登るのは絶対に楽しくないし、怪我もする。チームみんなで楽しく登るって決めたんだからどうしたらいいのかを考えたい!」
と私自身も自分の気持ちを本気で伝え時間をかけてじっくり子ども達に向き合いました。

するとどうしたら楽しく登れるのかチームで考え話し始めました。
まずは怖がっている子にどうしたら怖く無くなるかを聞いてみました。「声を出したら怖くないし、私が止まってって言ったら止まって欲しい」と言い出しました。
その答えにチームは「じゃあしりとりとかするのはどう?しかもすごい大きな声で!」と言うと、怖がっていた子は「それなら平気かも」と返事がありました。
「みんなでしりとりしながら頑張ろー」と励まし合い、結果チームはしりとりをしながら最後まで楽しく山登りをすることができました。

学校や仕事など生活をしていると、時間に縛られたり、周りの人を気にして自分の意見を言えなかったりすることが多いと思います。
私は普段子どもと関わる仕事をしています。
グロースのように一人ひとり時間をかけてじっくり関わったり、大人も本気で意見を言ったりするのが理想だと思っています。しかし、周りの理解がなかったり、時間に追われていたり、自分の評価を気にしてしまったり、現実はなかなかそうはいきません。だからこそ、グロースは貴重な経験をできる場所なんだなと思います。

今回は怖いという気持ちに本人だけでなくその場にいた全員でじっくり向き合いました。
本人にとって自分の気持ちを本気でぶつける事は勇気のいることだと思います。
ですが、チームとして1日過ごしてきた中で得た信頼があったからこそ、自分の気持ちを出すことができました。そうやって向き合ってくれる仲間が身近にいることは本当に恵まれているなと改めて思います。

私はこうやってみんなで一つのことにじっくり向き合い、本気の関わりをする時間が大好きでグロースに来ています。
全ての時間に本気で向き合うことは難しいですが、年齢関係なく本気の関わりができるような環境を与えていけるようになりたいと思っています。

 

インストラクター山田菜緒さんからの活動報告

私が今回グロースセミナーに参加して、沢山の気持ちを味わった中で、これから自分が大切にしたいと思ったのは、「わくわくの源」でいるということです。

きっかけになったのは、2日目の登山後にバスで温泉に向かっていた時のことです。
子どもたちもスタッフも疲れが出て、バス内では眠る子がいたり、なんとなく1人の時間を過ごす子がいたり、私もその中の1人でした。休むことはあの時のみんなにとって必要な時間ではあったのですが、それと同時に「これじゃグロースじゃない!」という気持ちもわきあがってきたので、イントラサポーターの仲間たちに相談しました。
「この空気のまま2日目を終えたくない」と。
そこで帰りのバスで、グロースでは恒例の「私はだれでしょう」というゲームを始めました。お題を決める人がいて、周りが質問をしながらお題を当てるゲームです。子どもたちの中には、いつも中心でいる子がいたり、なかなか輪に入り込めない子がいたりしますが、ゲームを始めるとみんなが一つになってバスの中の空気が一変したのを感じました。
どんどん子どもたちの声が飛び交って、笑いがおきて、、「わたしが作りたかったのはこれだ!!」。

バスの中のこのわくわくキラキラした空気をもっと味わいたい、これからにつなげたいと思ったので、ヌプカ到着後にしばしばに相談しにいきました。
「私たちに10分時間をください」。経緯を話すと快くOKをもらえました。
士幌高原の中で思いっきり心と身体を動かして、笑顔に包まれる時間はとても愛おしかったです。

グロースセミナーは子どもたちが主役ですが、インストラクターもサポーターも、士幌でずっと支えてくれているオヤジ達もみんなが源。
本気で向き合って、楽しむ‼︎決められたものをこなすのではなく、今必要なことをしっかりキャッチして、共有して、与えていく、そんなことを感じた出来事でした。

 

【教室の活動】杉並まぶりっく(東京都・杉並区)

こんにちは!東京都杉並区で活動している『杉並まぶりっく』です。

杉並まぶりっくは、主に杉並区にある井草地域区民センターを拠点にして活動しています。また、季節や素材に応じて野外活動もしています。
春の暖かな時には新緑を楽しみながら、夏には氷をたくさん使ってダイナミックに、秋には公園を散策しながら紅葉と落ち葉を素材にして、など野外でのアートワークも年に数回取り入れています。

今回は、11月25日に開催したアートワークセラピーをご紹介します。

 

まきまき だんだん ふゆじたく

森の動物達は、冬に備えて食物をいっぱい食べてエネルギーを蓄えたり、巣の中に落ち葉など敷き詰めて暖かく過ごす準備をします。私たちも温かいお鍋を囲んだり、コートやマフラー、手袋を引っ張り出して風邪をひかないように準備します。

まさに『冬支度』です。

そして、冬になるとお家遊びが増えますね。お家で何して遊ぶ?どんなものを食べようか?

子ども達は、『たくさん食べて元気に遊ぶ』がエネルギー源です。
今回は、暖かいお家で楽しく過ごすための冬支度をテーマにアートワークしました。

まずは、巻段ボールの感触遊びからスタート!
巻段ボールは、緩衝材として品物を包み保護するものとして使われていますね。アートワークセラピーでは、こんな日用品も魅力的な素材です。
子ども達の手に持ちやすいサイズにクルクルと丸めて紐で結び、小さなロールケーキのような状態で手渡しました。

「これ、何だろうね?」
手渡された子ども達は興味津々に感触を確かめました。
触っているうちに、

紐が解けてビローンと伸びちゃった!

真ん中を押したらニョキニョキ出てきたぞ!

あれれ、丸いのが2つになったよ!

色んな発見がありました。

感触を確かめたところで、まきまきだんだんゲーム☆
親子でこの巻段ボールがどんなものに見えるか考えて、みんなに紹介するゲームです。

「まきまきだんだん 何になる?♪」
の掛け声のあとに続いて
「まきまきだんだん、タイヤ〜!」
と、巻段ボールをそれらしく見立てて、見せながら紹介して順々に回していきました。

「まきまきだんだん 何になる?」

「まきまきだんだん、イヤホン!」
「まきまきだんだん、オバケー!」
「まきまきだんだん、くるまー!」

自分で思いついたものを得意気に披露する子、恥ずかしそうにパパの後ろに隠れながらちょっとだけ見せてくれる子、耳元でこっそりと大切なアイデアを教えてくれる子、色々な姿がありました。
どんな表現もその時のその子らしさがあり、クラスの温かさを創り出してくれています。そして、サポーターを含めたセラピスト達が、その表現を受け止め、見守りました。

イメージが十分に膨らみ、メインワークへ移ります。

ワタシ、ボク、ならではの冬支度ってどんなもの?

巻段ボールの他に、木の実や色つきの綿、毛糸やモールなど、温かくなりそうな素材を加えて、それぞれが思い描く冬支度をアートワークしました。

使う素材を選ぶ時間もいい時間☆
素材に触れてパッと思いつき、目を輝かせて保護者の元にかけ戻り、親子であれこれ相談しながらアートを楽しむ姿が幸せそのものです。あちこちでそんな姿が見られ、お部屋がじんわりゆっくり温まりました。

「カメキチのお家〜♪(最近のお気に入りの亀とピッタリサイズのお家)」

「お家で遊ぶコマ!」
「カラフルカレー、色んな味するよ☆」
「リスのおうち、テレビも冷蔵庫もあるよ」
「ペンギン〜」
「コンパクト♡」
「アイスクリーム製造機。(ボンドと謎の物体が粘土に練り込まれ、絶妙な感触!)」

子ども達の発想には何度も何度も驚かされます。ホントにすごい!

アートワーク後に、「お家にあるものとは違う素材が刺激になり、集中してつくり込む姿が見られて嬉しかった」と、参加者さんから頂きました。(お話の様子からお家でも工夫を凝らして丁寧にお子さまに向き合っていることが伺えました。)

杉並まぶりっくでのアートワークセラピーのよさは、お家ではなかなか揃えることができない素材や量、様々な子ども達と交わりながら場所を一緒に創り出すダイナミックさ、時に声をかけて表現に寄り添い見守るセラピストがいるところにあります。

是非遊びにいらしてくださいね。
お待ちしています!

 

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【2023年11月3日(祝)】アート祭りイベント開催 活動報告

晴れ渡る夏のような日差しの日に、全国の子ども未来のアートワークセラピストセラピストが集まってアートセラピーを基にしたイベントを開催しました!!

イベントの様子

「今年一年の嬉しかった気持ち。楽しかった気持ちを表現しよう!」とアートが始まりました。
外の会場では、絵の具でダイナミックな表現が次々に!お部屋の中では、黙々と自分の表現する子達。

みな、安心してその場で自分のしたい表現をしている様は本当にイキイキとしていました。
お母さんもお父さんも子どもたちを微笑ましく見守り、自らも表現して行く姿は美しくて目が離せませんでした。

ある子は、つま先立ちで背伸びをしてガラス面に身体いっぱいで絵を描きました。
ある子は朝から作ろうと思っていたマグロを作り終えてから、提示された表現をしました。
またある子は、今年のアートの事をすっかりわすれ、人との関わりを楽しみ尽くしました。
またある子は、素敵にボードに作品を幾つも作りました。
またある子は自分の気持ちをアートしました。
またある大人は真っ白のシャツを子ども達に絵の具で染めてもらいました。
他にもたくさんのひとりひとりのアートの物語がそこにはありました。

喜びや楽しさの表現はこんなにも人それぞれで、それが心から素敵だなと感じる時間でした!

アートセラピーはこれを作りましょうと言うことをしません。だからこそ、多様性が見えてきます。

それぞれの一年があって、それぞれの表現があって、これからがあります。どんな一年だったとしてもどんなこれからを歩むとしても、その人らしさが輝けますように。

アハハとまた来年みんなで集まれますようにと願うのです。

 

【教室の活動】アートの輝き まんぷくSUN(埼玉県・朝霞市)

こんにちは。
埼玉県朝霞市で活動している『まんぷくSUN』のアートワークセラピストの三宅真理子です。

まんぷくSUN』、朝霞市にある自然豊かな朝霞の森で月1回日曜日に開催している小学生を対象にした野外で行うアートワークセラピー教室です。

教室ビジョンは「あなたもわたしも太陽のように SUN SUN と輝くと、こころもからだもまんぷくに!
参加するみんなで安心で安全な場所を自ら作り出し、やってみたい!おもしろそう!を思いっきり自由に表現することを大切にしています。朝霞の森の自然の恵みは子どもたちの自由な表現をさらに引き出してくれ、創造力、可能性、自主性を育て、「夢をかなえる力」を成長させていきます。

私たちの活動を大きく包みこんでくれる朝霞の森で、太陽のように SUNSUN と輝く元気な子どもたちと毎月楽しくアートをしています。

 

10月のアートワークの報告

今回は10月のアートワークの報告です。
ハロウィン直前の日程だったため、ハロウィンの話から今回のワークはスタートです。

私たちがハロウィンパーティーを楽しんだりするように、おばけたちにとっても年に1回のお祭りで張り切っているようだ。人間たちを驚かすための準備におばけたちが密かに買い出しにいく「おばけマーケット」があるらしい。
しかしそんなおばけマーケットも最近はネタ切れで困っているようです。
ということで今回まんぷくSUNではハロウィンがより楽しくなるように、人間もおばけすらも驚いちゃうようなものが買える「おばけマーケット」を開催することにしました。

こっそりおばけが買いに来ちゃうかも。。

まんぷくSUNは小学生クラスなので、ワークに少しだけ知識エッセンスをプラスすることも。今回はおばけ界も含めて世界中で環境問題への取り組みが積極的に行われていて、世界で取り組んでいく目標のSDGsのお話を少ししました。

今回はSDGsにも含まれる環境への取り組みの一つ「使わなくなったものを再利用する」をテーマに、使わなくなったものを画材として準備し、新たに命を吹き込んで、人間もおばけもびっくり驚く!思わず買いたくなっちゃうものを自由に作って、おばけマーケットの準備をしていきました。

色々な画材を手に取って、触れて見ることでひらめきが湧いてきたりします。

画材を探している子どもたちはどんなもの作ろう?こんなもの作ったら楽しそう!面白いものが作れそう!とキラキラい輝いた目で画材を選んでいる姿がとても印象的です。
作品を作っている瞬間はもちろんですが、画材選びをしているときの子どもたちもとても楽しそうで、その子らしさが輝く瞬間だと感じています。そんな子どもたちの様子を見ていてワクワク嬉しくなります。
きっと画材たちもそんな子どもたちに見て手に取ってもらえて(たまに戻されることもあるけど。)さぞかし嬉しいだろうなぁなんて思ったりもしました。

ガチャガチャを作ろう!占いも作っちゃおう!目玉ジュエリーはどうかな?真っ黒の袋に細かくテープで文字を書いている子も。

おばけマーケットの準備ができたら、お客さんたちが来てくれました。おばけマーケットだけの特別通貨「おばけ券」でお買い物開始です!
みんなで占いの結果に一喜一憂したり。おばけ券何枚で買えますか?と交渉してみたり。作ったアートを介してやりとりが生まれ、みんなとの繋がりを感じる時間にもなりました。自分が作ったもので楽しんでもらえたり、やりたい!欲しい!と言ってもらえることは最高の承認です。みんなとっても嬉しそうでした。

最後は特別パフォーマンス上映もあり、大盛り上がりでおばけマーケットは終了しました。

まんぷくSUN後期の最初のワークでしたが、2023年後期は今回のマーケットのやりとりのように子どもたち同士がつながりをたくさん感じていけるワークをできたらいいなと思っています。
人とつながっていくことで楽しさやワクワクが倍にさらに倍に広がっていく嬉しさをまんぷくSUNでたくさん味わっていきたいです。

 

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【教室の活動2023年9月】心のアトリエ・エウレカ(埼玉県・越谷市)

こんにちは。埼玉県越谷市で活動している『心のアトリエ・エウレカ』のセラピストのふーみんです。

心のアトリエ・エウレカ』は小学生を対象にしたアートワークセラピー教室で、今年の9月からスタートしました。(まだまだできたてほやほやなので会員さん募集しています!体験希望もお待ちしています!)

越谷駅近くの釘清商店さんの2Fや北越谷駅近くの北越谷地区センターで月1回、土曜日の14:30〜16:30に開催しています。

今回は9月に開催したプレ体験会の様子をお届けします!

 

世界一ユニークな友だちをつくろう!

エウレカのクラスで大事にしていきたいことは、なんかピンときた!というひらめき体験とそれを表現してみること。

*クラス名の『エウレカ』はギリシャ語由来の感嘆詞で、何かを発見・発明したりしたことをよろこぶ時に使う言葉。

アートをしている時に最初は自分の思い通りに表現できなくて手を動かしていたら、突然新しいアイデアが湧いてきて表現してみたらとても自分でワクワクできるものだった、そんな体験を子どもたちとたくさん体験できたらと思っています。

なんだかよくわからないけど、おもしろそう!をたくさん表現できる場にしたいからこそ、プレ体験会のテーマは”自分のおもしろいを表現する”でした。

実際のワークでは、『ぺツェッティーノ』(レオ・レオニ著)という絵本を読んで、色画用紙やセロハンを使って世界一ユニークな友だちを作りました。

『ぺツェッティーノ』は自分が誰かの部分品だと考えているぺツェッティーノ君が物語の中で色々なユニークな友だちと出会っていくのですが、絵本に出てくるようなとびきりユニークな友だちがいるとしたらどんな友だちだろう?
子どもたちそれぞれが考える、世界一ユニークな友だちをアートしました。

 

次々に生み出す

今回参加してくれた女の子Aちゃんは、とても可愛らしい宇宙人を作っていました。

宇宙人が食べる物や遊ぶおもちゃを作ったそうです。
宇宙人はちょうちょを捕まえて遊ぶのが好きなようで、ちょうちょを捕まえておくための虫かごもあります。

ひとつ作り終えたら「次なに作ろうかな〜」とつぎつぎに色々なものを生み出していくその子のパワフルな創造力にパワーをもらいました。

宇宙人が食べるチョコレートやカレーは宇宙人にあげられるように一口取り外せるようになっているアイデアにもワクワクしました!

承認の時間*にお気に入りポイントを聞くと、あげられるところと言っていて、その子の与えてあげるお姉さんみたいな優しさを感じました。

*アートや今日の体験について話を聞いたり、セラピストが感じたことを伝えたり、その子自身を承認していく時間。クラスの最後に必ずこの時間を設けて、大切にしています。

もう1人参加してくれた男の子Kくんは「はやくてかっこいい泳げるやつを作る!」と言って、亀を作っていました。

今回用意していたのは色画用紙やセロハンなど柔らかいものがメインだったのですが、亀の甲羅は硬くなくちゃ!ということでありとあらゆる素材を駆使して、亀の甲羅の感触も再現しようというこだわりっぷりでした。

途中他のものを作ったり、遊んだりしたものの最後にはまた集中して亀を完成させることに挑戦していた姿が印象的でした。

ひとつの作品を完成させるために試行錯誤する姿がまさしくアーティストで、かっこいい!と感銘を受けました。

 

一緒に作るよろこび

少人数でのワークだったため、セラピストやサポーター(一緒にクラス作りをしてくれる大人)も手を動かしながら子どもたちと一緒にそれぞれの表現をしていきました。

左の生き物のほっぺとリボンは宇宙人のアートをした女の子が可愛くするためにつけてくれたもの。

子どもたちと一緒にコミュニケーションを取りながら一緒にアートできる時間がとても嬉しかったです。

今回1番驚いたのは、子どもたちの手が全然止まらなかったこと。
お話しながらも手はずっと動いて何かを作り続けている、次々に生み出していく。
子どもたちの中に眠る創造性は無限大だなと改めて感じましたし、大人の私たちにもそのパワーはあるのでは!?と感じました。

自分も創造力をもっともっと発揮していきたいと刺激をもらえた時間でした。

次回のクラスも楽しみです!

「心のアトリエ・エウレカ」は、下記にお申込みお受け可能です。
ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

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子ども未来通信第48号 モーリーの森

子どもたちひとり一人が、自分を認めて、お互いを認め合う世の中を創り出すこと
子ども未来通信は、子ども未来の活動内容やアートワークセラピストの視点から語る子どもたちの様子や心の成長などをコラムを通して皆様にお届けしていきます。



 

海の恵みでART

奈良の山々に囲まれたとこで 育っている小学2年生の娘、まるちゃん。

夏休みに海を体験しました。
海はお初ではないまるちゃんですが、川と違って海の魚はやや大きいのか 足元に川魚より大きい魚が泳いでいるのと波がバシャバシャくるのが怖いらしい。
なかなか海の中に入りません。いろんな形の貝を集めてみようと 促してみました。

砂浜に打ち上げられた貝や海の中にある貝。
いろんな色や形の貝を見つけていくうちに自然の中の美しいものに引き寄せられて、海への恐怖心からもっと集めたいという好奇心や自分にとっての宝物を見つける欲求へと移り変わり徐々に海に慣れていきました。

集めた貝を見ていると 色、形、様々で 海の恵みが海辺に沢山あります。

海岸のご近所に接着剤や写真立てなど売っているお店があったのでARTしようか!とまるちゃんに提案してみたらARTして友達にあげたいとのこと。
友達のことを想像しながら 海の恵みでARTしました。貝殻の写真立てと貝殻の瓶詰め。

 

作品つくりが目標ではない

海で貝を見つける → ひろう → 触る → 閃く → 閃きを行動にする

ARTのプロセスを思い起こすとこういった行動をしています。

先日、子どものアニメでたまたま観ていた番組で言っていたセリフ。
聞いてうんうんと 共感し、テレビに向かってうなづてしまう内容でした。

ARTは、上手に作品を仕上げることだけがARTではない。形にとらわれることなくつくっている時に、楽しい!わくわくすることを体験していることがARTそのもの

子ども向けのアニメでしたがいいこと言う!!

脳の医学博士 瀧先生いわく、わくわくの好奇心は、脳の発達の原動力となり、好奇心が刺激されることでドーパミンという神経伝達物質が思考力、発想力、コミュニケーション能力、計画力といった力を司る前頭前野に流れ出し脳の発達を促すそうです。

 

子どもたちがARTを通して閃いたことをやってみるこのプロセス自体、脳の医学博士のおっしゃることを照らし合わせると 脳への刺激 すごそうですね。
子どもたちのプロセスや成長を見守るということ、子ども未来研究所ではそういった環境づくりを心がけ大事にしています。

暑い夏を体験し、実りが豊富となる秋から徐々に寒くなっていく季節に子ども達の感性も高まる時季です。
感性を表現する機会に子ども未来研究所のアートワークセラピーを体験してみませんか?
11/3文化の日に子ども未来の大イベント「アハハ!一年の実り祭り!」を開催します。

詳細はこちらから

 

【埼玉・越ケ谷】心のアトリエ・ブラッシュ 2023年度後期日程

埼玉県・越ケ谷にて活動を行っている、「心のアトリエ・ブラッシュ
ブラッシュクラス(親)は、パレット、キャンバス、パピエクラスに通うお子さんの保護者向けに開かれるクラスです。

2023年度後期のスケジュールを更新いたしました。ぜひご確認ください。

2023年度スケジュール

2023年10月26日(木) 10:00~11:30
2023年11月23日(祝・木) 10:00~11:30
2023年12月10日(日) 10:00~11:30
2024年01月11日(木) 10:00~11:30
2024年02月17日(土) 10:00~11:30
2024年03月 面談を行います。

詳細はこちらから

 

世田谷区立上北沢小学校PTAさま主催の「第37回手作り広場」にて段ボール迷路をご提供させて頂きました!!(おたもあ商店)

この手作り広場は、その当時、トンカチを使えない子、工作が出来ない子ども達に危惧した大人達の発案で、「子ども達に手作りの楽しさを!!」その思いで、たすきを繋いでいるイベントだそうです。
地域に根ざすさまざまな団体の方が思考をこらした工作や、遊びを提供していました。

おたもあ商店もこちらのイベントに参加させて頂くようになって数年になりますが、年々ご理解いただいて、今年はありがたいことに体育館の3分の1の広さをいただき、大量の段ボールを地域中のスーパーさん、ホームセンターさんにご協力いただいて実現することが出来ました!

最初子ども達は、何をやっているのかわからないのか出足がゆっくりでした。これは手作り広場のおたもあ商店はいつものことです。これを作って帰れます!がないので、近づいてくる子がおりません(笑)しかし、時間の経過と共に、入り浸る子が続出してきます。

今回も同じで、なんと2時間以上もそこで制作して、主のようにあらゆる迷路の道のいきさつを知り道案内できる子がいるほど。
迷路つくりから発展して、罠のようなトイレを作る子、道の壁中にクイズを書いて回る子、トンネルを作る子、行き止まりに扉をつけて実は通れる道を作る子、小さな子の面倒を見てくれたボランティア中学生、おっかけっこをする子、パパとママが見守る中お姉さん達の間をずんずん一人で歩く小さな子、友達と懸命に道を作る子、自分の居場所を作る子、最初は斜に構えて「おれやらねーし」の高学年の子も「段ボールカッターやってみる?」と一声かけると、この「音気持ちいいね」とあっという間に、楽しんでいました。本当に創造的で、個性が豊かでワクワクしました。そこで過ごす子ども達の姿は輝いていて、学年、男女、兄妹をも超えて遊ぶ姿も見られて、なんて素敵な子ども達だろうと思いました。

そして最後、終わる時にある子ども達が「壊して良い?」と聞いてきました。「よし。じゃーやろう!」と声をかけるといっせいに迷路を壊し始めました。

もしかすると、せっかく作ったのにと思う人もいるかも知れませんが、アートセラピーではそうはとらえません。
これは儀式のような、再び新しいものを産み出すための、いったん終わりの行為なのです。

教えなくても、子ども達は健全な心でそれをわかっているかのようでした。

最後に段ボールで建てた塔を「これ、ばーんて、たおしたい!やてもいい?」と聞いてくる子が、いました。乱暴だからだめかな?と理性もあっての質問だったのでしょう。私が周りを見ながら「良いアディアだね」「せーの」と合図をすると、子ども達は興奮状態で、段ボールを踏みつけたりして、段ボール迷路の時間を終えました。
それが終わる頃にはお母様方の協力もあって、場所いっぱいに広がっていた段ボールもすっかり端にかたづけられていました。

そして、最後にふと私は気がつくのです。そういえば、スタートとゴール誰も作らなかったけど(笑)何の問題もなく楽しかったなと。子ども達に迷路の概念を覆されたようです。
道はどこかからどこかにつながり出口があるものと思っていたけれど、どこまでもどこまでも想像が続くように、出口がなくてもそれは十分だったのかも知れません。

アートセラピーはまだまだ認知度がひくい分野ではありますが、こうして繰り返し場所をいただいて提供させていただき、子ども達の笑顔に繋がっていくのが嬉しいです。

後日談ですが「段ボール迷路が一番楽しかった」など、子ども達からの声も届けていただき嬉しい限りでした。

次回も段ボール迷路をやって欲しいとお願いされましたが。「さてどうしようかしら」「段ボール集めを一緒にやってくださる方募集します。」そして、わくわくしながら来年度を迎えたいと思います。

 

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